2020年04月18日

<ハンドクリーム>PAX NATURON(パックスナチュロン) パックスナチュロン ハンドクリーム 70g


日々、刻々と状況が変わりますね。

私の住まう北海道札幌市では、

・2月29日〜3月19日まで道独自の緊急事態宣言
・10日強ほど小康状態がつづくが、4月初旬ほどから少しずつ再び感染者が増えはじめる
・4月13日 北海道・札幌市緊急共同宣言により、札幌市の小中高がふたたび休校
・4月16日 国による緊急事態宣言が全国に拡大

という変遷をたどっております。

二桁台の新たな患者さんが確認されていて、内感染経路が不明な方は半数ほどですが、次は休業要請がいつ出るかな……というかんじです。

店がありますので、さすがに対応に追われてドタバタしてしまって、なかなかこっちまでこられませんでした。



もはや、状況的にも心境的にも手荒れがどうとか言ってられない、という方も少なくないと思いますが──

私は日常の些末ごとを掘り下げるという豊かな社会でしかできないことをさせていただいており、結局それしかできないし、できることをやるしかないのでいつもどおり呑気にハンドクリームなんぞのことを真剣に考えたいと思います。


医療や食料品、交通など社会機能を支えてくださっている方々には、心からの敬意を感謝を表します!




製品の詳細を見ていく前に、こちら↓を読んでもらった方が、深まると思います。

前提が違ってしまうと、話が変わってきてしまうのでね。



▼ 本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?〜皮膚科学の観点から〜
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/473828073.html

▼肌荒れが起きる仕組みをわかりやすく
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/474003214.html

▼化粧品より医薬部外品の方が良いのか?
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/450526825.html






【PAX NATURON(パックスナチュロン) パックスナチュロン ハンドクリーム 単品 70g
880円(2020年4月amazonでの価格)



全成分:
水,グリセリン,カリ石ケン素地,ホホバ種子油,スクワラン,ハイブリットヒマワリ油,キダチアロエエキス-2,トコフェロール,ヒノキチオール,エタノール






ざっくり結論:
油脂類中心の古典的なハンドクリーム
このくらいで手荒れや乾燥が改善するならば、それは深刻な手荒れではない



こちらも 【指定医薬部外品】ユースキンA と同じでネットでは人気ありますよね。
値段が手ごろだし、やさしそうなイメージがやはり好まれているのかもしれません。


成分見ていきましょう。


保水するような成分は、昔からあり、安価で働きの穏やかなグリセリンのみ。
恐らく安価なスキンケア化粧品で、入っていないケースはないのではないかと思うくらいの成分です。

吸湿性によって保湿するため、他のアプローチの保湿成分に比べると働きが穏やかというか、悪く言えば弱いです。

水でも流れやすいですね。


ホホバ種子油,スクワラン,ハイブリットヒマワリ油は表面をおおい、柔らかな感触を与えます。

ホホバ油は植物油のなかでは酸化しにくいため、良質なオイルに分類されがちですが、保湿力が高いとかそういうことではありません。

スクワランも酸化しにくく、皮脂となじみもよいため高級かつ良質なオイルのひとつですが、これも保湿にはあまり関係ないです。

肌のうるおいを守っているのは、大半が角質細胞間脂質と天然保湿因子で、皮脂(油)はわずか2,3パーセントでしかありませんのでね。



参考:
本気で手荒れを予防したいなら、まずは肌の構造を知る
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/473828073.html#title2



植物油でも、動物由来油でも、鉱物油でも種類によらずスキンケアの観点からは皮脂の代替……または補助成分です。


アロエエキスは保湿成分ですが、植物エキスなのではたらきは穏やか、

ヒノキチオールは養毛剤として使われることもありますが、表示順からいってこの場合は防腐目的だと思います。

製品の酸化防止剤であるトコフェロール(ビタミンE)とエタノールに挟まれていますので。


歯に衣着せぬ言い方をすれば、科学的な観点では取り立てて優れている点はなく、このくらいの保湿力のハンドクリームを塗ることで改善、維持できる場合は、手荒れの程度としてはかなり軽いものだと思います。

効果や効能で選ぶというよりは、自然派スキンケアの実践という点で、商品の思想を楽しむタイプの化粧品だと思います。




***

なんとなく★評価まとめをつけてみる
満点は5で

系統 商品やブランドの思想を楽しむ娯楽化粧品タイプ
成分 ★
性能 ★※
コストパフォーマンス ★※

※この製品は試用しておらず、性能とコストパパフォーマンスは成分を見た印象にすぎません



あくまでも個人の考え方、意見です。
なにを信じ、なにを選ぶかは自由です。
ご使用の際はご自身の美容観や健康観に沿った判断でどうぞ。












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2020年03月21日

<保湿クリーム/ハンドクリーム> ユースキンA (医薬部外品)

新型コロナウイルスの影響拡大にともない、頻繁な手洗いとアルコール消毒によって手荒れがヤバイことになっている人が多いと思われるため、ここから数回に渡ってハンドクリーム(場合によって保湿クリーム)を取り上げていきます。


事前にこちら↓を読んでもらった方が、深まると思います。


▼ 本気で手荒れを治す、防ぐにはどうしたらよいの?〜皮膚科学の観点から〜
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/473828073.html

▼肌荒れが起きる仕組みをわかりやすく
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/474003214.html

▼化粧品より医薬部外品の方が良いのか?
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/450526825.html






【指定医薬部外品】ユースキンA 70g
517円(2020年3月amazonでの価格)



有効成分:
ビタミンE酢酸エステル
グリチルレチン酸
dl-カンフル
グリセリン

添加物として(その他の成分):
ビタミンB2
ポリソルベート80
自己乳化型ステアリン酸グリセリン
ステアリン酸
ハードファット
トリエタノールアミン
エデト酸Na
ミリスチン酸イソプロピル
パラベン
ステアリルアルコール
ヒアルロン酸Na
ビタミンC







ざっくり結論:
分かりやすく医薬部外品のクリーム。基本。原点。
自転車操業型、その場しのぎタイプのスキンケアアイテムで、肌そのもの、土台を回復・改善させることはしない



ネットでは人気ありますよね。
手頃な値段で効きそう! というところがポイントかもしれません。


成分見ていきましょう。

医薬部外品なので有効成分とその他の成分に分かれています。


参考:
化粧品より医薬部外品の方が良いのか?
http://sentakubiyori06s.seesaa.net/article/450526825.html



有効成分:
ビタミンE酢酸エステル
グリチルレチン酸
dl-カンフル
グリセリン

ビタミンE酢酸エステル、グリチルレチン酸、dl-カンフルは血行改善、促進、消炎作用、抗アレルギー作用(グリチルリチン酸のみ)を持つ成分です。いずれも医薬品に使われることもあります。医薬部外品に使われている場合は濃度が落ちます。

珍しい成分ということは全くなく、医薬部外品にとっても化粧品にとっても非常にポピュラーでスタンダードな成分です。

炎症を抑えながら血行を促進することによって新陳代謝を促し、しもやけやあかぎれを改善しよう、という方向性かと思います。

手洗いやアルコールによってバリア機能が低下し、乾燥がすすんで炎症が起こしている肌への対策というよりは、しもやけ・あかぎれの方がしっくりくるイメージです。


その他の成分:
ビタミンB2
ポリソルベート80
自己乳化型ステアリン酸グリセリン
ステアリン酸
ハードファット
トリエタノールアミン
エデト酸Na
ミリスチン酸イソプロピル
パラベン
ステアリルアルコール
ヒアルロン酸Na
ビタミンC

ビタミンBは不足すると口角炎や口唇炎の一因になるといわれておりますが、これは経口摂取の話。

化粧品の成分としては、脂漏性皮膚炎……一般的には、皮脂や油脂過剰による皮膚の炎症へのケアとして使われます。ちょっとそぐわない感じしますが、なんで入っているんだろうか。

それ以外は界面活性剤と基材と、添加物です。

基材というのは美容訴求成分を混ぜるための土台になるもので、化粧水ならば水、クリームならばなんらかの油性原料、皮膚薬ならば白色ワセリンなどがそうです。

界面活性剤は水と油などさまざまな性質の成分を混ぜることができるので、乳化剤としても使われます。

添加物はph調節剤や、防腐剤などですね。


肌のうるおいを守る、与えるための成分はグリセリンとヒアルロン酸Naのみ。

どちらも古典的かつ特別な成分ではありません。

グリセリンは吸湿性によって水分を取り込む(蓄える)成分ですから、保湿剤のなかでははたらきが穏やかですし、ヒアルロン酸Naは防腐剤の後方表示のためほとんど入っていないと考えてよさそう。

手指や顔、からだの角質層の低下している水分量を復活させるはたらきはほとんどありません。


乾燥やしもやけ、あかぎれなどの炎症を、抗炎症によって水際で食い止め、自己の新陳代謝を活発にすることによってなんとかしのいでいこう、というタイプの考え方の製品です。

手洗い、アルコール消毒による手荒れという観点では、起きていく乾燥や炎症は決して軽いものではないのでギリギリのところで食い止められるかどうか、微妙なところ。20代はいけそうな気がしますが、以降は自身の肌の水分量がかなり落ちているのでけっこう難しいように思います。

このタイプの製品をうまく活用したいなら、とにかく使いつづけること、です。

肌の土台や素地を養っていくタイプの化粧品ではなく、ギリギリのところで異変を防いでいく水際作戦タイプの製品なので、使い続けなければその恩恵にあずかれません。使い続けていても炎症がひどくなるようなら、潔く医薬品にクラスアップした方がよいです。結局、医薬部外品が医薬品を勝ることはないのでね。


個人的には、肌そのものに水分の貯金を増やした方が余力が生まれ、少しくらいケアをサボっても肌荒れが起きなくなるし、きめが細かくなることによって見栄えもよくなるのでそちらのケアの方が合理的なように考えていますが、スキンケアの考え方は人それぞれです。

水際作戦を採用したい方は、このタイプの化粧品がよいでしょう。


もうひとつこのタイプのメリットをあげるとすれば、コストが安いこと!

肌そのものの水分量をUPし、バリア機能を回復させるような化粧品に含まれる成分はいずれもちょっと高価です。そのため、製品価格も割高になります。


現在、今後のために、あらためてかなりの数のハンドクリームの成分を見直していますが、今のところの感触だと、千円以下は「ない」と考えてもよさそうな感じです。

医薬部外品を含め、化粧品はさまざまな考え方によってつくられていますので、それぞれの特徴を押えたうえで上手に選び、活用するのが賢いと思います。


***

なんとなく★評価まとめをつけてみる
満点は5で

系統 抗炎症タイプ 保湿力はほとんどない
成分 ★★
性能 ★★※
コストパフォーマンス ★★※

※この製品は試用しておらず、性能とコストパパフォーマンスは成分を見た印象にすぎません



あくまでも私個人の考え方、意見です。
なにを信じ、なにを選ぶかは自由です。
ご使用の際はご自身の美容観や健康観に沿った判断でどうぞ。












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2019年10月23日

<化粧水> 全薬工業 アルージェ モイスチャーミストローションU(しっとり)

全薬工業 アルージェ モイスチャー ミストローション II (しっとり) 220ミリ (医薬部外品)
全薬工業 アルージェ モイスチャー ミストローション II (しっとり) 220ミリ (医薬部外品)

全薬工業 アルージェ モイスチャーミストローションU 220ml
2,698円(2019年10月amazonでの価格)


全成分:
水、濃グリセリン、ペンチレングリコール、PEG-20、カンゾウ葉エキス、コメヌカエキス、トリメチルグリシン、ヒアルロン酸Na-2、ビオセラミド、ジグリセリン、フェノキシエタノール、グリチルリチン酸2K、ε-アミノカプロン酸


ざっくり結論:
入っているものはいい!
もう少し全体的に美容訴求成分が濃ければ、保湿化粧水として理想的。






保湿・低刺激のイメージ、手に取りやすい価格、ドラッグストアやネットで手に入りやすい、と好条件が揃っている人気の高いアルージェシリーズの化粧水です。

乾燥の季節になってきて、保湿系化粧品のお問合せが増えていますが、この「アルージェ」と「キュレル」は特に多いですね。(昔から)

成分見ていきます。


保湿成分は、表示順に

・濃グリセリン
・ペンチレングリコール
・PEG-20
・コメヌカエキス
・トリメチルグリシン
・ヒアルロン酸Na-2
・ビオセラミド
・ジグリセリン

そう、ほぼ全てといってもいいです。

カンゾウ葉エキスはコラーゲンの合成を促進作用を持つといわれている成分で、コメヌカエキスは保湿と肌の機能を活性化させる作用をもっているといわれています。いずれも植物エキスなので、働きは穏やかでしょうけれどね。


製品の方向性としては、まさに、

モイスチャー!!!
しっとり!!


で間違いないです。


ただ、実際にこの化粧水を使用することで「モイスチャー」「しっとり」を肌にもたらせるかというと別問題かなぁ……と。


大前提として、化粧水の85%から95%以上は基材(土台の意味)の「水」であり、含まれる美容訴求成分は非常に薄いです。
化粧水の場合たいていは1%未満で、何かの成分を単独で3%以上含む水基材の化粧品は、美容液というカテゴリーになっていることが多いです。

しかも、こちらの製品の場合、保湿成分の大半が吸湿性によって保湿するタイプの穏やかな保湿成分。

強力に水分を抱え込んだり、それを逃さないというような性質の成分ではないので、ちと弱い。

ヒアルロン酸Na-2は水分を貯めこめる成分ですし、ビオセラミドは細胞間の隙間をパテのように埋めて水分蒸発をさせない性質の、どちらも保湿に重要な成分なのですが、いかんせん表示が後方すぎる……! だって、防腐剤の手前ですからね。

しかも、繰り返しますが「化粧水」という性質上、もともとがほとんど水だという……
ほとんど水の物体の防腐剤手前表示の成分となると、推して知るべしってなっちゃいますな。


化粧水は洗顔後の肌を整えるために使用するもので、もともとスキンケアの要にはなりません。

保湿ケアをお考えの方が、こちらの化粧水でスキンケアをスタートし、もっと優れた美容液→クリーム と重ねていける場合には、使ってみても良いのではないかと思いますが、この化粧水を主役に据えてそれを期待するには酷というものだと思います。

保湿ケアの主役でなく、サブ的位置で採用するべき化粧水かと私は思います。


もっとも、このお値段だとかなり他の選択肢もありそうですけれどね。


***

なんとなく★評価まとめをつけてみる
満点は5で

系統 保湿化粧品
成分 ★★★★
性能 ★★※
コストパフォーマンス ★★※

※この製品は試用しておらず、性能とコストパパフォーマンスは成分を見た印象にすぎません



保湿寄りスキンケアを行う際、洗顔後に肌を整える目的で

***

いろんなとこで書いてますし、いろんなとこでお話ししていますが、
予算が限られている人や、アイテム数を抑えたい人がスキンケア化粧品を選ぶならまずはクリームを見るべきです。

クリームは水溶性と油溶性両方の美容訴求成分を含めることができますし、一般的には化粧水よりその濃度も高いです。

美容効果の観点からは、化粧水のみを塗るくらいなら、クリームだけを塗るほうがずっと良い。

ひと昔前に流行った「ニベア オンリー 美容法」は考え方としては間違いじゃないです。

***

冒頭でキュレル シリーズにもちらっと触れましたが、わりとこのアルージェのシリーズと印象が似ています。
入っているものはいいんだけれど、実用となると、ちょっと気になる点があるというか、なんというか。

広く流通する製品はどうしても割高になるので、仕方ないっちゃ仕方ないんですけれどね。

細々と良いものを作っている業務用メーカーさんを何社も知っているので、どうしても見劣りしてしまうんですよね。

比べること自体ナンセンスだとは分かっているんですけれど。


市販品はスキンケア効果で選ぶべきではなく、ブランドイメージやパッケージのかわいさ、テクスチャーや香りの好みなど感性で選ぶほうがしっくりくるし、それ以上はあんまり期待しない方が楽しいと思います。そもそも、ほんとうは化粧品ってそういうものですしね。

***

宣伝ぶっこんでいいっすか?

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posted by せんたくびより at 20:00| Comment(0) | 市販の基礎化粧品考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする