2014年04月15日

クリア シャンプー

クリア シャンプー ポンプ 370g -
クリア シャンプー ポンプ 370g -

クリア シャンプー
370g 780円

※2014年4月15日現在 amazonでの価格

成分表示が順に、基材の水につづいてラウレス硫酸Na・コカミドプロピルベタイン

ここまでが界面活性剤で以下、

塩化Na・コラーゲン・ピリドキシンHCI・ステアリン酸・グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド・ポリクオタニウム-10・トレハロース

と、保湿剤(水分保持、油分)にビタミン剤、皮膜形成剤やコンディショニング剤がつづき、
※ステアリン酸は製品の硬さやのびの調節、洗浄補助と思われる

PPG-7・クエン酸・安息香酸Na・EDTA-2Na
水酸化Na・硝酸Mg・イソプロパノール・メチルイソアゾリノン・メチルクロロイソチアゾリノン
香料・黄4・赤227・青1

乳化剤やph調節、製品安定化目的の薬剤など、製品の成り立ち上欠かせない成分がつづき、防腐剤、抗菌剤に香料、着色料で終えています。



前回レポの「ディア・ジャングル モイスト ノンシリコンシャンプー」で、私、

「ああ… なんかもう、時代が変わったなぁ」というのが素直な印象だと述べたのですが、


こちらの製品は

「ああ、古き良き時代の再来だなぁ」という印象です。

良いか悪いかは別として、昔からある、よく目にする成分が満載です。


ここ最近、新しい保湿剤や抗酸化作用をもつ成分、多機能な植物エキスなどを含む化粧品発想のシャンプーを目にすることが増えましたが、こちらの製品はとてもシンプル。

洗浄目的と考えられる界面活性剤はラウレス硫酸Naとコカミドプロピルベタインの2種類のみ。
※ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naなどの旧表示指定成分についての私の考え方はこちら

保湿剤は、
塩化Na
コラーゲン
トレハロース

表面に膜を貼ってキューティクルを守ったり、柔軟性を持たせて手触りを良くする(コンディショニング、エモリエント)成分は、
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
ポリクオタニウム-10

と、それぞれの働きのメジャー選手的な成分ばかりで固められている感じです。

業務用に輸入されている海外のシャンプーとかチェックすることもあるんですが、海外シャンプーは日本のものに比べてこういうシンプルで、やや古い成分のものが多いです。それと似通った印象。

… と、ここまで書いておいて今更ですが、公式HPで情報を確認したらば、

「47カ国で販売」
「日本人向けに10年以上研究」
「ついに日本上陸」

との文言が。

すごーく納得しました。




さて、こちらの製品の売りはCMやパッケージから受け取る印象としては、「頭皮の奥まで浸透」です。

では一体何を頭皮の奥まで浸透させるのか。

たぶん、「ピリドキシンHCI」=ビタミンB6 と 「コラーゲン」=たんぱく質

のことかなぁと。

それ以外に浸透させることによって、良い効果が考えられる成分が私には見つけられません。


ビタミンB6は足りなくなると皮膚炎を招き、皮脂分泌の働きを抑える作用があるのでフケ、肌荒れなどの改善に効果があります。

ただ、ビタミンC(アスコルビン酸)と同様で安定が悪いので、皮膚に塗布する場合は安定性と浸透力を高めた誘導体の形にします。

ちなみに、ビタミンB6の誘導体は「ビタミンB6ジパルミチン酸エステル」「ビタミンB6ジラウリン酸エステル」などがあります。

それで、今回の「ピリドキシンHCI」について改めて調べたのですが、誘導体の形ではなく、どうもあまり安定が良くないよう。

phによって形を変えてしまう性質のようで、中性・アルカリ性では分解、しかも酸化に対しても不安定とのこと。

成分表示後半のクエン酸(主にph調節)、水酸化Na(アルカリ剤、ph調節)、EDTA-2Na(酸化防止、製品安定化)のあたりはこの「ピリドキシンHCI」のためなのか? とちょっと思いました。

過剰な皮脂や、それに伴う脂漏性皮膚炎などを抑える目的で配合されているのかな、と思いますが、
果たしてこれが「浸透」してくれるのかどうかは、「教えて偉い人!」という感じです。


そして、コラーゲン。

化粧品にこそよく使われますが、分子が大きくて有名な成分です。

分子が大きいということは、もちろん浸透しにくい成分です。

美容の世界では、美容成分をより浸透させるために「導入」という手順がありますが、一般的なイオン導入ではコラーゲンはさほど浸透しないと考えられています。

まあ、今は導入の方法もいろいろありますけれど。


分子が大きな成分は浸透を良くするために、こういった美容機器の力を使うこともありますが、それ以外に酵素や塩などで成分そのものを少し分解することがあります。その代表的なものが「加水分解」です。

コラーゲンよりは加水分解コラーゲン、ヒアルロン酸よりは加水分解ヒアルロン酸の方が浸透力が高いです。



…で、ですね。


ここまで調べて、考えてみて、不思議になってきたのです。

この製品、「頭皮の奥まで浸透」をなぜ謳っているのかなぁ、と。

それでまたまた公式HPを覗きに行ってみたらば、


頭皮の奥まで浸透は角質層内の上・中・下層

美容成分は ビタミンE誘導体、ビタミンB6、コラーゲン


と、注釈がついているではありませんか!

しかも、今回の製品の成分表示に「ビタミンE誘導体」が見当たらないのですが、よくよく見ると「ビタミンE誘導体」はクリアシャンプーフォーメンに含まれているとのこと。

これだ! 頭皮の奥まで浸透はたぶん、ビタミンE誘導体のことだ!

と、またまた納得。


大分成分についての考察が長くなっていますが、成分の全体的な印象としては、

万人受けする 洗浄力、テクスチャー、洗い上がり なのではないかと。

飛びぬけて何かが素晴らしいというよりは、総合力が高いような気がします。





使ってみました。


なるほどーーーーー。

おおむね、想像どおりです。


ノンシリコンでありながら、シリコンシャンプーを彷彿とさせるどっしりしたテクスチャー。

ラウレス硫酸Na×コカミドプロピルベタインだけあって、起泡力もしっかり。

どんなヘアスタイルの方でも洗いやすそうです。

保湿と髪表面を覆う効果もやはり成分どおり、シンプルで控えめな感じなので、髪質の劣化が始まっている大人のロングヘアにはやや物足りないかも。

若いお嬢さんなら十分だと思います。

若いお嬢さんは頭皮の皮脂量も多いので、ビタミンB6と合わせてちょうどよい処方かもしれません。

この製品の最大の特徴は「安い」ことかも。

ポンプが370mlなので他の製品に比べると少し小さいですが、780円(amazonでの価格)はかなりお手ごろです。

これまでノンシリコンは値段がはるし、石けんシャンプーは軋むしで、敬遠していた。という方には「待ってました!」という感じではないでしょうか。

テクスチャーがシリコンシャンプーに似ているので、違和感なく切り替えできそうな感じもあります。


ただ、ナチュラルさや低刺激などを求めてシャンプーを探している場合は、価値観に合わないかもしれません。

やや乳化剤や製品安定のための成分は多めですし、界面活性剤がどうこうというより、抗菌剤、殺菌剤は割りと強めなように感じます。

メチルイソアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノンは配合上限100gあたり0.1gという抗菌剤(防腐剤)です。

まあ、本当に少量の話なので健康リスクや、薄毛との関連などは心配することもないと思いますけれど。

このあたりは価値観の問題だと思います。


余談ですが、香りがまた本当に懐かしい感じです。

昭和生まれなら子どもの頃を思い出すような香りではないかと。笑

近頃のシャンプーは香りが強い傾向があるので、そういうものが苦手な方はしっくりくるような気がします。

トライアルが1週間用で200円弱という大盤振る舞いなお値段で出ているので、興味があれば気軽に試してみても良いと思います。









* * * * * * * * * * * * * *

クリア シャンプー
370g 780円

※2014年4月15日現在 amazonでの価格


勝手に評価(満点は★5つ)
性能 ★★
コストパフォーマンス ★★★
お勧め度 ★★
総合評価 ★★★

※主観的なものですので、あくまでもご参考程度に
※正直な感想を書きたいので、どことも一切の利害関係はありません(し、これからも持ちません)


- 利害関係について -

ステマに加担するつもりはないし、特定のメーカーさんや製品を持ち上げたり貶めたりということが目的でもないのでそういうこともしませんが、製品テストのための資源になればいいな〜と思い、amazonアソシエイトのリンクを貼っています。

もし、「なかなか面白い記事だったよ!」とか「役立ったよ!」と思って下さった方で、amazonでお買い物する機会があれば、このカテゴリに貼ってあるリンク先からamazonへ入ってお買い物いただくと、私にわずかな報酬が入ります。

ご覧いただいているそこのあなたは損しませんし、シャンプーでないものを購入されても私は報酬をいただけます。

ご協力いただけると嬉しいです。










先日このブログのアクセス解析を見ていたら

「ノンシリコン なのに ラウレス硫酸Na」

という検索ワードがけっこうあることに気がつきました。

改めてラウレス硫酸Naも嫌われ者っぷりと、ノンシリコンのブームが一人歩きしていることにハッとさせられました。

ラウレス硫酸Naは洗浄のための界面活性剤で、ジメチコンなどに代表されるシリコンは髪や皮膚の表面を覆って、手触りを滑らかにする成分で別に関連はありません。

今回ご紹介した製品もそうですが、決して ノンシリコン=ナチュラル・低刺激 ということではありません。

(ナチュラル、低刺激の定義とは何かという問題もありますけれど)


髪をつやっとさせたいのなら、やはりシリコンシャンプーの方が優れている場合も多いです。

シャンプーやスキンケア用品は、基本的に毎日使うものだと思います。

なんとなく良さそう、もいいけれど、興味が出たら少し詳しく調べて、選んでみるといつものケアでびっくりするぐらい頭皮環境やお肌のコンディションが良くなったりします。


posted by せんたくびより at 00:00| Comment(0) | 市販のシャンプー考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: